神社って何?を解説!伊勢市~伊勢神宮のまち~
- うらのりょうた

 - 2018年9月30日
 - 読了時間: 4分
 
更新日:4月8日
伊勢市(いせし)は伊勢神宮の門前町として発展しました。太陽を神格化し、皇室の氏神でもある天照大神が祀られています。そのような理由から、すべての神社の上の存在であり、社格は特別にありません。…と書きましたが、私もよくわかりませんので、詳しくは後半で解説いたします。
江戸時代以降は「お伊勢まいり」として多くの観光客が訪れている三重県最大の観光都市となり、「お伊勢さん」の名前で親しまれています。20年に一度の神宮式年遷宮では町に大きな経済効果をもたらします。社殿を建て替えて、神座を移す行事で、2013年、2033年、2053年…と行われていきます。


二見浦の夫婦岩は伊勢神宮と一緒に回るべきスポットです。伊勢神宮では太陽を神格化した天照大神が祀られていますが、ここでは古来から美しい日の出が見ることができる場所でした。浜には 二見興玉神社があり、本来は二見興玉神社→伊勢神宮と参拝するのが正式だそうです。 「無事に帰る」など縁起のいい無数のカエル像が鎮座しています。近くにはショッピングモールと伊勢シーパラダイスがあり、3㍍のトドがお出迎えしてくれます。



伊勢神宮の前にはおかげ横丁があります。江戸時代を再現した建物群は小さな「町」を形成しており、赤福や伊勢うどんなど名物が食べられます。




神社について
神社は神を祀(まつ)る場所です。日本には10万社を超える神社が存在します。
神社にもレベルがあるの?
神社の格式を社格といい、最も高い神社を一宮といいます。基本的には1つの国に1つ建立されています。次いで二宮、三宮、四宮と続いていきます。地名と連動するケースも多く、例えば、相模(現在の神奈川県)は寒川町の寒川神社が一宮で、二宮町の川勾神社(かわわじんじゃ)が二宮です。
よく耳にする神社の名前
稲荷は稲の神で総本社は京都府京都市の伏見稲荷。
八幡宮は八幡の神で総本宮は大分県宇佐市の宇佐神宮。
浅間神社は富士山を神格化したもので、総本宮は静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)。
天満宮・天神は菅原道真を祀り総本宮は京都府京都市の北野天満宮。
神宮は天皇や皇族を祀ります。
誰がいるの?
神社に祀られている神を祭神といいます。伊勢神宮は天照大神、明治神宮は明治天皇、日光東照宮は徳川家康、靖国神社は戦没者など軍人を祀っています。また、神木などの神体には神が宿るとされています。富士山は富士山自体が神体として扱われています。
三種の神器
天照大神に始まり、天皇が代々伝えた宝物。鏡が伊勢神宮に、勾玉が皇居に、剣が熱田神宮にあります。それぞれ神体として扱われています。
これで迷わない!知っておきたい神社とお寺の違い
私たちの生活にとって馴染みのある神社とお寺。しかし、完璧にその違いを答えられる方は少ないかもしれません。「鳥居がある方が神社やっけ?」「神社の方が馴染みあるイメージ?」。そこで、今回は両者の違いについてまとめてみました。わかりやすいように簡略化しているので、ご了承ください。これさえ読めばもう礼儀や作法で迷うことはありません。
成り立ちがそもそも違う!
まず、神社は神道(しんとう)で、お寺は仏教なので成り立ちがそもそも違います。神道は身の回りのものすべてに神様が宿っているという「八百万の神」の考え方。仏教は人の世は永遠に続くという「輪廻転生」の考え方です。どちらもよく聞く言葉ですね。
崇拝対象はだれ?
神社は八百万の神なので、山や木といった自然から天皇、菅原道真、徳川家康などの人物まで多岐にわたります。仏教は主に開祖である仏陀(お釈迦様とかナントカ如来とかも基本は同じです)。菩薩(ぼさつ)や不動明王などが崇拝されているお寺もあります。
境内の違いは?
神社には鳥居があります。参道を歩き、手水舎(ちょうずや)では左手→右手→口→左手→柄杓(ひしゃく)の順に清めます。最後に、本殿にある賽銭箱にお賽銭を入れて二礼二拍手一礼します。一方、お寺には仏像や仏殿があります。もともとは修行の場所。数珠を手につけ、鐘を鳴らし、護摩を焚いたりします。また、お寺には極楽浄土を祈る人々のお墓があります。
境内を管理する人
神社は神主さんと巫女さん。巫女さんはお守りを買う時にお世話になるので馴染みがありますね。お寺はお経を読む僧侶(お坊さん)、女性の僧侶である尼さん、住み込みで働く住職さん。僧侶にはお葬式でお世話になりますね。冠婚でお世話になるのが神社、葬祭でお世話になるのがお寺と表現する人もいます。




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